東京の水道水はよく汚くて飲めないと言われていますが、実際水科学的に検証したとき、本当に汚いのでしょうか。今回は東京の水道水を安全及び健康的に飲めるか飲めないかを検証および詳しくご紹介したいと思います。
目次
東京の水道水は汚くて飲めないイメージなのはなぜ?
東京の水道水と田舎の水道水を比較すると、なぜか東京の水道水は田舎の水道水よりも汚いと言うイメージがありますね。その理由を聞くと、「都会の水は何となく汚いイメージ」、「東京の水道水は飲めるけど、飲みたくない」、「塩素の匂いがするイメージ」など、いずれも漠然とした理由から、東京の水道水は飲めるけど飲めないというイメージが定着してしまっているようです。
東京の水道水は飲める理由:ミネラルウォーターよりも厳格に品質が管理されている
水道水の味が地域によって異なるのは何となく想像できますね。これは川の基本水質や浄水方法、水道水の中に含まれている成分、残留塩素の量などが若干異なるためです。
しかし、東京も含めて、日本の水道水は厚生労働省が厳格に管理していて、
- 水質基準項目 51項
- 水質管理目標設定項目 28項
- 要検討項目 45項
を常に管理しています。対してミネラルウォーターは十数の水質項目しかありません。
残留塩素が体に悪いは嘘?東京の水道水は飲める!
一般の人でもよく耳にする「残留塩素」。日本の水道水は塩素によって殺菌消毒しているため、残留塩素がどうしても残ってしまいます。これがいわゆるカルキ臭に繋がるのですが、実は「体に悪い」はまったくの嘘。
まず、世界保健機関のWHOは5mg/Lの残留塩素であれば、生涯にわたって水を飲んでも健康に害はないとしています。つまり残留塩素が5mg/L以下であれば、水道水は健康に悪くないことになります。
東京の水道水及び日本の水道水の基準は、なんと1mg/L。さらに水道局が目標としているのは、0.1mg/L。ここまで言えばお分かりになるかと思います。東京の水道水は体に悪いから飲めないというのは、単なるイメージにすぎません。
東京の水道水はおいしく飲める。実は栄養分はミネラルウォーターに匹敵する、
また、東京の水道水に含まれているマグネシウムやカリウムといった栄養分を調査してみると、実はミネラルウォーターとほぼ同量が含まれていることも事実として分かりました。日本人があまり飲まない硬水に関しては、マグネシウム量で硬水の方が東京の水道水よりも大分上でした。
東京の水道水は、イメージが先行して飲める飲めないの議論が古くからされていますが、こうしてしっかりと水質や日本が敷く検査体制を鑑みると、ミネラルウォーターや天然水よりも大分体にいいことが分かります。水に詳しい方からすると、「むしろミネラルウォーターや天然水をよく平然と飲めるな」と考えるらしいです。
ちなみに、東京の水質は下記東京都水道局のHPにて詳細を見ることができます。
>>東京都水道局の公式HP