水素水を水筒で持ち運び。効果ある？医学的に解説

最近は通販サイトなどで、水素水のアルミパウチやボトル販売を見ることができます。当サイトでも「水素水を水筒で持ち運びたい」というお問い合わせをよくいただきますが、実は水筒だと水素水の十分な効果を得ることは難しいのです。今回は水素水の性質を絡めて、水筒で水素水を持ち運べるか否かをご紹介します。

水素水入りのアルミ水筒やアルミパウチが売られている理由

昨今は通販サイトなどで、水素水入りのアルミの水筒やアルミパウチをよく見かけるようになりました。これは、一昔前に取り沙汰された「コンビニで売っている水素水は、水素が蒸発していて効果がない」ことに由来しています。

アルミは密閉性と遮光性に優れていて、小さな粒子を通さないことで知られています。そのため、アルミの水筒やアルミパウチを用いれば、水素も外に逃げないで、水素が溶け込んだ水=水素水を効果的に摂取することができるという理論となります。

水素は地球上で最も小さな粒子。水素水を水筒で持ち運ぶのは不可能！？

水素は地球上で最も小さく、軽い元素であり粒子となります。そのため、例えアルミで固めた水筒であっても、水素水の中の水素濃度は徐々に減少していき、結局はすべてなくなってしまいます。詳細な研究データがないので、「何時間持つのか」は不明ではありますが、少なくとも体内に健康的な効果をもたらすことはできないほど、濃度は低くなっていることが考えられます。

通販サイトの中には「アルミ素材のため水素を逃がさない」などと謳っているところもありますが、その根拠はおそらくないと言えます。しかし、逆に時間経過ごとの水素濃度を測る研究データもありませんので、はっきりと反論するのも難しいのが実情としてあるのです。

水素水の摂取は濃度が最も大切。水筒ではなく整水器が重宝されるわけ

水素水は現在では医療でも普通に使われていて、水素水を生成する整水器は医療機器にも認定されているほど。しかし、上述したように、水素は蒸発しやすく、また無味無臭のため、時間を経過した水素水の水素濃度を調べるすべがないのが欠点となります。そのため、水素水の水筒での持ち運びはできないと考えるといいでしょう。

水素水を効果的に体内に取り入れることができる濃度は、1L中に1mgの水素が含まれていることが理想と言われています。これを達成できるのは、浄水装置のような据え置き型整水器で、生成したばかりの水素水の摂取となります。無論ウォーターサーバーでもダメです。あくまでも整水器で生成したばかりの水素水をすぐに飲まなければなりません。そのため、健康効果が期待できる水素水濃度を確実に飲むことができる整水器が推奨されているのです。